2012-01-13 脊柱管狭窄症

腰椎変性すべり症

 水曜日の午後からの手術は、腰椎変性すべり症の患者さんに対して、腰椎椎体間固定術を施行しました。

 

 腰椎変性すべり症とは、腰部脊柱管狭窄症の中で、より重症の病気です。これは、腰椎椎間板が変性し、椎間板の働きである腰椎をくっつけておく接着力が低下した結果、腰椎に「づれ」が生じて、腰椎の中にある神経が圧迫される病気です。したがって、神経の圧迫を取り除くだけでは不十分で、ぐらぐらになってづれが生じた腰椎を、ボルトなどで固定することが必要です。

 

 手術中に神経を確認すると、神経の圧迫は極めて高度でしたが、これを丁寧に取り除き、その後、腰椎を固定するボルトを4本刺入し、椎間板にもセラミックのようなもを(PEEK素材と言います)挿入して手術を終了しました。 

 

 術前は、麻酔をかける時でさえ、痛みで仰向けになれませんでしたが、術後はその痛みはなくなったとおっしゃっておられました。

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