今日午後は脊椎手術日でした。1件は腰部脊柱管狭窄症、もう一件はタイトルにある外側型腰椎椎間板ヘルニア患者さんでした。
外側型腰椎椎間板ヘルニアとは、ヘルニア塊の脱出方向が、通常の後方(背中方向)とは違いって、外側方向(脇腹方向)に飛び出した病態を言います。腰椎椎間板ヘルニア全体の数%程度と、やや稀な病態です。このタイプのヘルニアは、神経が痛みを発しやすい部位(神経節)を圧迫するため、かなり疼痛が強くなります。
この病態に対して私は2003年に従来の方法と比較して極めて低侵襲に手術を行う方法を学会および論文で発表しています。
(藤田拓也, 他.外側型腰椎椎間板ヘルニアに対するMETRx Systemを用いたMicro Discectomy.第76回日本整形外科学会学術集会
藤田拓也, 他: 外側型腰椎椎間板ヘルニアに対するMETRx systemを用いたmicro discectomy. 臨整外 39:1557-1562, 2004)
今回は、顕微鏡のみを用いて1時間程度で手術を完遂しました。