2012-11-25 椎間板ヘルニア

激痛の腰椎椎間板ヘルニア

 

 

 

 先週の脊椎手術は金曜日が休日であったために水曜日の午後に2件の手術のみでした。1件は腰椎変性すべり症に対する後方進入椎体間固定術(PLIF)、もう一件は腰椎椎間板ヘルニアに対する内視鏡視下ヘルニア摘出術でした。

腰椎椎間板ヘルニアの患者さんは下肢に放散する激痛のため、ほとんど動くこともできず、当院に受診した時には、診察室の前の廊下を這って移動しておられました。あまりの激痛であったことから、通常の手術予約なら、かなり先の予定になってしまうため、準緊急扱いとして、早期に手術を施行することとしました。手術は40分程度で完璧に終了しました。術直後から、激痛はなくなり、久しぶりに仰向けに寝ることができるようになったとのことで、非常に喜んでおられました。

 

 椎間板ヘルニアは時として激痛のため、全く動くことができずに、トイレにさえも行けず、おむつ内で用を済ませざるを得ないこともあります。このようなときには早期の手術にて痛みを取ってあげることが脊椎外科医の使命と思っております。