2011-12-26 日記

骨化を伴う腰椎椎間板ヘルニア

 最近ブログを書いていませんでした。今日は過去に遡って、手術日記を書きます。

 
 12月16日(金曜日)の午後の手術は、第4/5腰椎の腰椎椎間板ヘルニアの患者さんに対する、内視鏡機器併用顕微鏡視下ヘルニア摘出術でした。以前から下肢痛などの症状があったそうですが、そのたびに消炎鎮痛剤などの内服と物理療法などで軽快していたそうです。しかし今回は、入院での保存加療でもすっきりせず、当院に受診されました。レントゲンとMRIを撮影したところ、第4/5腰椎にて大きなヘルニア塊があり、またそのヘルニアの一部が骨化していました。私は、「このまま手術以外の方法でもよくなる可能性もありますが、今まで何回も同様なことを繰り返していることを考えると、今後も同様な経過を辿る可能性があり、手術も選択肢の一つだと思います」と説明しました。その患者さんは、ほとんど躊躇することなく手術を選択されました。
 
 手術は骨化を伴うヘルニアの場合には、やや難易度が上がりますが、今回は人差し指程度の傷で50分程度で、全く問題なく終了しました。