2013-06-04 日記

先週の脊椎手術6件:経皮的後弯矯正術

 

 先週は6件の脊椎手術を行ないました。骨粗鬆症性圧迫骨折に対する経皮的後弯矯正術が2件、腰椎椎間板ヘルニアに対する内視鏡併用腰椎椎間板ヘルニア摘出術が1件、腰部脊柱管狭窄症に対する顕微鏡視下除圧術が3件でした。

 

 経皮的後弯矯正術(BKP)は、骨粗鬆症により腰椎が圧迫骨折をおこして非常に強い腰痛を訴えられる患者さんに、約5㎜程度の切開から潰れた脊椎内にセメントを注入することにより、潰れた脊椎をかためる手術です。以前、このブログでその手術手技を詳細に紹介しましたが、かなり手術侵襲が低く(体への負担が軽く)、かつ除痛効果が速やかに現われるため、骨粗鬆症による圧迫骨折の痛みに悩んでおられる患者さんにとって非常に有効な手術です。

 

 先週の2例ともに、ほとんど出血もなく、30分程度の手術時間で終了しました。術後のレントゲンでも、潰れた背骨にきっちりとセメントが充填されており、術翌日から離床が可能となりました。