2013-07-22 日記

先週の脊椎手術6件:頸椎症性神経根症など

 今月も多くの脊椎手術を執刀させて頂いております。すでに20件近く手術を行っております。その中で先週は6件の脊椎手術を行いました。腰部脊柱管狭窄症の患者さんが3名、腰椎椎間板ヘルニアの患者さんが1名、腰椎外側狭窄の患者さんが1名、頚椎症性神経根症の患者さんが1名でした。

 

 頚椎症性神経根症の患者さんは、頚部から左上肢に放散する痛みとしびれ感を認めたため当院を受診されました。診察させて頂くと、肘を伸ばす筋力も低下しており、MRIを撮影すると、第6頸椎と第7頸椎の間で、神経が圧迫されていました。

 

 通常は、消炎鎮痛剤投与や各種注射で、8割程度の患者さんは症状が軽快しますが、やはり2割程度の患者さんは症状が数か月たっても軽快しません。この患者さんも1か月以上、薬や注射治療を行っていましたが、症状が軽快しなかったことから手術に踏み切りました。

 

 手術は、私がいつも行っている、低侵襲顕微鏡視下椎間孔拡大術を行いました。2㎝程度の切開で、1時間程度で手術が終了しました。

 

 現在手術後4日目ですが、術前のしびれ感が軽快したそうで、執刀医としても非常にうれしく思っています。