先週は4件の脊椎手術を行わせていただきました。腰部脊柱管狭窄症1件、腰椎椎間板ヘルニア1件、腰椎変性側弯症1件、再発腰椎椎間板ヘルニア1件でした。
再発症例は、他院で過去に2回の脊椎手術を行われ、それぞれの術後は経過良好であったそうですが、最近になって再度、下肢痛が出現してきたそうです。手術を受けた病院で治療をうけていましたが、全く症状が軽減しなかったことから、手術加療を希望され当院を受診されました。
2回の腰椎手術後状態であることから、MRIを撮影しても、病変の詳細を確認することがなかなか困難であり、神経根ブロックという診断目的の注射を数回打ち、その効果を確かめることで、ほぼ診断をつけ、手術プランを考えました。
手術は予想通り、神経周囲が瘢痕組織に覆われ、かつ癒着が著しく、神経の展開にやや難渋しました。しかし最終的には、神経を完全に剥離し除圧することが可能でした。
現在は術後4日目ですが、患者さんは、術前の痛みはほとんど消失したと、大変喜んでおられます。