2015-06-14 日記

先週の脊椎手術4件

 先週は4件の手術を行いました。

 

1件は通常の腰椎椎間板ヘルニア、1件は第3/4腰椎 外側型湯腰椎椎間板ヘルニア、1件は骨粗鬆症性胸椎圧迫骨折に対する経皮的後弯矯正術(BKP)、

 

 そして最後の1件は、私が以前手術をした第4/5腰椎の腰部脊柱管狭窄症の再狭窄に第5腰椎/1仙椎の椎間孔外狭窄を合併した症例です。このような症例は診断がかなり困難で、MRIや脊髄腔造影、選択的神経根ブロックを駆使して診断を絞り込んでいきました。特に、一本の神経に2か所の圧迫病変ある場合には、どちらを手術すべきか非常に困難な判断を迫られます。この症例の場合には、最終的に第5腰神経障害が痛みを引き起こしているの確認して、前述の2か所の部位の手術となりました。

 

 再手術の場合には、以前手術した場所は瘢痕組織が覆っており、なかなか神経を確認することに難渋します。このような場合でも手術顕微鏡を用いて、焦らず、丁寧に、根気よく剥離を進めると、神経を明らかにすることができます。焦らず、丁寧に、根気よく、が肝心です。時間は2時間程度かかりましたが、無事、再狭窄の除圧と椎間孔外狭窄の除圧を完遂しました。