2012-04-08 日記

後方進入腰椎椎体間固定術(PLIF) 手術日記

 先週は脊椎手術を6件、日帰り手術を2件行いました。

 
 脊椎手術は、経皮的後弯矯正手術(BKP)、内視鏡併用顕微鏡視下ヘルニア摘出術、後方進入椎体間固定術をそれぞれ1件、顕微鏡視下部分椎弓切除術を3件、行いました。
 
後方進入椎体間固定術は腰椎変性すべり症で下肢痛が顕著であった患者さんに行いました。腰椎変性すべり症は、腰椎をくっつけておく椎間板という軟骨が機能不全に陥った結果、腰椎にずれが生じる病気です。このブログによく登場する腰部脊柱管狭窄症の中でも重症の病態がこのすべり症となります。手術は神経を圧迫している骨・軟骨成分を切除するだけの場合もありますが、「ずれ」と「ぐらぐら」が顕著な患者さんには、やむを得ず腰椎を固定することが必要になります。この患者さんも、この「ずれ」と「ぐらぐら」が顕著であったことから、金属を用いて固定術を行いました。ほとんど出血もなく、まったく問題なく手術を終了しました。