2013-05-19 日記

手根管症候群:局所麻酔での日帰り手術4件

 

 先週の土曜日は当院で4件の日帰り手術を行いました。そのすべてが手根管症候群です。局所麻酔にて約10分程度で終わる手術です。

手がしびれる、と訴えて病医院を受診すると、それは頚椎が原因です、と言われる患者さんが多いと思います。当然、頚椎疾患も手のしびれ感を引き起こしますし、私も数多くの患者さんの頚椎手術を行ってきました。しかしこの手根管症候群によって手がしびれる患者さんもかなり多くいます。

この病気は、親指から薬指の半分まで(小指と薬指の半分以外)に伸びている正中神経という神経が手首の部分で横手根靭帯によって圧迫されることにより生じるものです。女性の多く、夜間就寝時にしびれ感を強く感じることがあります。また手を振ることでしびれ感は軽減することもあります。

 

 

 診断に決め手は、第4指の半分がしびれて、もう半分はしびれない!!、という第4指の感覚かい離が重要です。

 

 長い間、頚椎が原因のしびれだから、手術は大変だし、このままお薬で様子を見ようと、言われた患者さんにも、実はこの手根管症候群だったという患者さんがすくなからずおられます。

手のしびれ感に悩んでおられましたら、一度当クリニックを受診してください。当然、頸椎が原因であれば、精査の上、手術加療なども対応可能です。