2012-02-01 日記

胸髄症(胸椎黄色靭帯石灰化による)

先週の手術日記は、忙しさにかまけて書いておりません。5件ぐらいはあったと思います。

 

今日は、胸髄症のため、歩行困難となった患者さんの手術でした。これは第10/11胸椎間に不安定が生じ、そのため黄色靭帯という組織が、第10/11胸椎間で肥厚し、脊髄を後方から圧迫するという病気です。

 

そのため、肥厚した黄色靭帯を丁寧に切除し、その後第10胸椎から第12胸椎までの不安定性を取り除くために、胸椎スクリューを挿入して、固定しました。

 

脊髄は、肥厚した黄色靭帯でかなり圧迫されておりましたが、癒着を剥離しながら丁寧に靭帯を切除すると、脊髄を覆う硬膜が十分に膨らんでくるのが分かりました