今週の脊椎手術は6件でした。腰椎椎間板ヘルニアに対する手術が内視鏡下ヘルニア摘出術2件を含めて4件、腰部脊柱管狭窄症に対する顕微鏡下除圧術1件、骨粗鬆症性腰椎圧迫骨折に対する経皮的後弯形成術(BKP)が1件でした。
経皮的後弯形成術(BKP)は第2腰椎圧迫骨折患者で、受傷後約2か月経過しても腰痛が軽快せず、本人が手術を決断されました。術前日に入院され、当日は午後から全身麻酔下で手術を行いました。手術時間は40分程度で、傷は7㎜程度で終了しました。術翌日から、今までの腰痛が軽快しており、家族には「こんなに楽になるなら、もっと早く手術しておけばよかった」と言っていたそうです。術翌々日には退院されました。
このように、この手術は、非常に低侵襲であり、またその効果も非常に高いことから、骨粗鬆症による圧迫骨折後の腰痛に悩む患者さんには福音になると思います。