2012-11-08 最新医療情報

経皮的後弯矯正術:Balloon Kyphoplasy(バルーン椎体形成術)など脊椎手術4件

 

 先週の脊椎手術は4件でした。腰椎変性すべり症に対して2椎間の除圧術、骨粗鬆症性腰椎圧迫骨折に対する経皮的後弯矯正術、腰椎椎間板ヘルニアに対する内視鏡併用ヘルニア摘出術、腰部脊柱管狭窄症に対する除圧術の4件でした。

骨粗鬆症のため第3腰椎が骨折し、激痛のため寝返りが困難であった80歳代女性の患者さんは、経皮的後弯矯正術(BKP)により、術翌日からかなり腰痛が軽減されました。この術式は、非常に簡単で、また傷もほとんどなく、そのうえ、術直後から腰痛が著明に改善するという、すばらしい術式だと思います。すべての骨粗鬆症性の圧迫骨折がこの術式の適応ではありませんが、適応があれば、骨粗鬆症性圧迫骨折の激痛に悩む患者さんにとっては、福音になる術式と思います。