先週は4件の脊椎手術を行いました。腰椎変性すべり症が1件、腰部脊柱管狭窄症が2件、腰椎骨化病巣を合併した椎間板ヘルニア1件でした。
腰椎変性すべり症の患者さんは、第4腰椎・第5腰椎間で顕著なぐらつきが生じ、そのため、第4腰椎が正常と比較して約25%程度も前方にずれが生じている状態でした。このように「ずれ」が著しく、かつその「ずれ」が体を前後に曲げ伸ばしすることで、レントゲン上、明らかに動きが認められる場合には、腰椎にボルトを入れる、脊椎固定術の適応となります。ボルトをいれることで、この「ずれ」もほとんど矯正することが可能ですし、また不安定は腰椎の異常な動きも制御することができます。この後方進入椎体間固定術は私の得意な手術の一つです。
先週の患者さんも、術後のレントゲンで、腰椎の「ずれ」もほぼ矯正され、また術前の下肢痛もなくなり、非常に経過良好です。