2020-07-10 手術日記

本日の手術:外側型腰椎椎間板ヘルニア

 

 本日の手術は、外側型腰椎椎間板ヘルニアの手術でした。この患者さんは下肢の激痛が続き、最近では夜も眠れないような日々を送っておられました。

 

 手術顕微鏡を用いて、腰椎外側部に到達しましたが、腰椎の増殖性変化(加齢変化)が非常に強く、通常の腰椎の輪郭が全く変化しておりました。そのため、腰神経やヘルニアを露出するための解剖学的ポイント(道しるべ)が全く分からず、かなり手術に難渋しました。しかし、丁寧に少しずつ、慎重に剥離を進めると、外側型椎間板ヘルニアに非常に強く押しつぶされた第4腰神経を同定できました。

 

 ヘルニアを注意深く摘出すると、腰神経は完全に元通りの状態になりました。

 

 かなりの症例の外側型椎間板ヘルニアを手術しましたが、一例一例、顕微鏡を通して見える手術野は全く違うものだと痛感しました。