先週の木曜日は外来終了後に、午後7時から腰椎手術を行いました。
術前のMRI画像では、第5腰椎・第1仙椎部分で腰椎ヘルニアによる仙椎神経の圧迫を認め、手術を行いました。神経を確認すると、ヘルニアによる圧迫だけでなく、腰椎関節の張り出しによる神経の圧迫も認め、いわゆる腰部脊柱管狭窄症を呈していました。通常第5腰椎・第1仙椎部分にて脊柱管狭窄症になることは珍しく、高齢であったことから、このような病態を呈していたのだと思います。
一昨日の金曜日午後は手術日でしたので、1件の腰部脊柱管狭窄症患者を手術しました。壮年男性で、脊柱管狭窄症にしては比較的若い年齢の方でした。野球を若い時から続けられていたそうで、腰の酷使が腰椎椎間関節の変形をきたしたのだろうと思いました。
科学的にはスポーツと腰部脊柱管狭窄症との発症リスクの関連は見出されていません。ただ経験的に、柔道などを少年期から続けられている方には、腰椎のレントゲンを撮影すると、かなり変形がすすんでいるような印象があります。