先々週の手術は4件でした。腰部脊柱管狭窄症1件、腰椎椎間板ヘルニア2件、頸椎症性脊髄症が1件でした。
腰部脊柱管狭窄症の患者さんは、87歳の高齢でした。約半年前頃から当院の外来に通院されていました。当初から、かなり強い両下肢痛やしびれ感を認めていましたが、高齢であることから、本人も私も薬やリハビリなどでなんとか痛みを抑えることができれば、と考えていました。しかし、全く症状が改善するどころか、次第に歩くことも困難な状況になってきました。とうとう、本人のほうから手術を希望されました。
手術は、顕微鏡を使用して丁寧に神経を圧迫している、軟骨や靭帯成分を切除しました。癒着もありましたが、完全に神経の圧迫を取り除くことができました。
このようにご高齢であっても、坐骨神経痛が強く、歩くこともままならないような状態であれば、あきらめずに当院に受診して頂きたいと思います。