10月27日(木曜日)は外来終了後の午後7時から2件の手術を行いました。
2件とも脊椎骨粗鬆症により腰椎圧迫骨折が生じ、入院の上での安静加療を行っていましたが、腰痛が軽減せず、日常生活がかなり制限されていた老年女性でした。この2例に以前にもこのブログで紹介しました経皮的後弯矯正術:Balloon Kyphoplasyを計画しました。
1例目は術前のMRIで、骨折した腰椎の椎弓根という部分がかなり細く、セメント注入がやや困難かと思いましたが、特に問題なくセメントを注入することが可能でした。
2例目は、腰椎の形状も全く通常通りであり、潰れた腰椎に十分量のセメントを注入することができました。二人とも手術時間は1時間以内で終了しました。術翌日には、術前の痛みがかなり軽減したと聞いて、この方法は、腰椎圧迫骨折をきたして腰痛に悩む高齢の方にとって、傷は5㎜程度で、出血量もなく、手術時間も実質30分程度で終了できることから、非常に有用で、まさに福音ともいえるような手術と思っています。
10月28日(金曜日)は外来終了後午後から、腰部脊柱管狭窄症の老年男性に対して顕微鏡視下神経除圧術を施行しました。第3/4,4/5腰椎部分を両側除圧施行しました。神経の圧迫は顕著でしたが、手術により神経の膨らみを確認することができました。手術時間1時間強で終了しました。