2011-12-08 日記

頸椎椎弓形成術

昨日の午後の手術日には2件の脊椎手術を行いました。

 

1件目は、頸椎症性脊髄症という病気のために、お箸が持ちにくくなり、上下肢にしびれ感が出現してきた患者さんでした。これは、頸椎の中の脊柱管という脊髄が存在する空間が狭くなり、脊髄が圧迫されるために症状が出現する病気です。この病気に対しては、頸椎の後方部分を切り拡げて、脊髄の圧迫を解除するという手術方法が一般的です。私は金沢大学整形外科の富田勝郎名誉教授が開発された、T-saw頸椎椎弓形成術という術式を行っています。今回もこの術式を第4頸椎から第7頸椎まで行いました。手術時間は2時間以内で出血量もほとんど少量という程度で手術を終了しました。

 

2件目は、腰部脊柱管狭窄症の患者さんでした。こちらもまったく問題なく手術終了しました。