2011-11-17 脊柱管狭窄症

昨日の手術:腰部脊柱管狭窄症に対する片側進入両側除圧術

 昨日の午後は3件の脊椎手術を行いました。どの手術も私の得意な手術を行いました。

 

 1件目は腰部脊柱管狭窄症の患者さんです。腰椎が変性(老化)して側弯(左右方向に湾曲)になっており、かなり脊柱管が圧迫されていた患者さんです。このような患者さんに、神経を圧迫している腰椎の関節の一部を削りすぎると、一旦は神経の圧迫が解除されて症状が緩和するのですが、時間経過とともに、側弯が進行して、再度、症状が再燃することがあります。

 このような患者さんにこそ、私が学会で発表している片側進入両側除圧術の非常に良い適応となります。この方法では、筋肉へのダメージを最小限にできるばかりか、腰椎の関節を極力温存することが可能で、側弯の進行を防止することができます。

(私が、この術式を施行した100例以上の患者さんの術後成績をまとめた論文が今年掲載されました。

藤田拓也, 他: 腰部脊柱管狭窄症に対する顕微鏡視下片側進入両側除圧術. J. Spine Res. 2:1372-1376, 2011)

 

 この患者さんにもこの術式を行いました。1時間程度で終了し、出血量もわずかでした。

 

2例目、3例目は腰椎椎間板ヘルニアに対して内視鏡機器併用椎間板ヘルニア摘出術を施行しました。

どちらも50分程度で、全く問題なく終了しました。

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