2013-01-27 脊柱管狭窄症

腰椎分離すべり症

 

 昨年は202例の脊椎手術を行わせていただきました。2013年も先日まで12例の手術を行わせていただきました。腰部脊柱管狭窄症7例、腰椎椎間板ヘルニア3例、腰椎隅角解離の後方遺残1例、腰椎分離すべり症1例でした。

腰椎分離すべり症は第5腰椎が青年期に疲労骨折をおこしたことで、年齢とともに第5腰椎が骨盤に対してどんどんお腹側にずれて、その結果、腰神経が圧迫されて下肢痛やしびれ感、腰痛を引き起こす病態です。これに対しては、第5腰椎と骨盤の仙骨に金属を入れることにより、ずれを矯正し神経の圧迫をとる必要があります。またボルトを入れる際には、筋肉を大きく切開すると術後の腰痛の原因となるため、大きく筋肉を切開せず、筋肉の間から背骨に入れることにより、筋肉への侵襲を減らす工夫が必要です。先々週に行った患者さんにもこの方法を用いて、良好なずれの矯正と筋肉を温存することができました。

これからも、安全な脊椎手術を行うことはもちろんですが、背筋への侵襲を最小限にするような術式に取り組んでまいります。

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